No.8 自分には関係ない?情報セキュリティ事件

まずは情報セキュリティに対する簡単なクイズです。ご自身でチェックしてみてください。
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世界各地で頻発するテロ事件に対して、国家レベルで警備強化などの対策が行われ、個人レベルでも注意喚起がされていることは皆さん周知のとおりです。しかし、情報セキュリティに関して、自分が狙われる(または巻き込まれる)恐れがあると思っている方は意外と少ないのではないかと思います。
IT化が進む現代社会では、パソコン、インターネットは勿論、様々な身の回りの機器がネットにつながり、利便性をもたらしています。しかし、その一方で、ネットを通じて悪意を持った第三者が企業や個人の情報や資産を狙っていることをもっと意識して対策を取るべきと考えます。
今年になって起きた事件・ニュースからいくつか例を挙げると、
1.大手旅行代理店個人情報793万件流出
2.防犯カメラ映像ダダ漏れ
3.ネット詐欺
4.教育情報不正アクセス

1.については、大手旅行代理店のサーバーに外部から不正アクセスがあり、同社を利用した顧客の個人情報(氏名、メールアドレス、パスポート番号など)が流出した事件。同社からお詫びのメールが届いた方(私も含め)も多いことでしょう。
2.は、街頭や飲食店、オフィスなどに設置されている防犯カメラの映像が、海外のサイトで「ダダ漏れ」になっているという問題。
3.は、大手ショッピングサイトの人気商品を盗用してワンクリック詐欺やフィッシング詐欺などが増加している問題。
4.は、教育情報システムから成績表や調査票などの個人情報が17歳の少年によって不正アクセス・流出されていた事件。
事案によって、それぞれの要因は異なるものの、現場の個人レベルでは、情報セキュリティに対する認識の甘さが露呈した格好です。今後、自動車の自動運転機能や家庭電化製品のIOT化などが進むことが予測されます。一方で、悪意の第三者による犯罪行為によって、生命や財産が脅威にさらされるリスクも増加することとなります。国家や企業レベルでの対策は勿論ですが、使用する個人一人ひとりの意識の向上が求められます。