No.9 息子の結婚式に思う

 7月30日は私の息子の結婚式・披露宴でした。梅雨明け後の猛暑の中、参列頂いた方々には暑苦しくて申し訳なかったのですが、楽しくて本当に良い式・披露宴でした、とのお声をたくさん頂き、感謝に堪えません。
 新郎の父として、最後のスピーチを致しました。7月30日が「梅干しの日」であり、梅干しは薬として食、水、血から三毒を除去する、との古来の言い伝えがあり、難(7)を去る(30)との語呂合わせの由。
 新郎新婦二人の前途には色々な艱難辛苦が待ち構えているかもしれないが、謙虚な気持ちでいることで、周囲にも助けられ、難を去ることが出来る、との話を致しました。
 息子は4歳下の娘と二人兄妹で過ごしてきましたが、実は1つ上にもう一人男の子がおりました。生憎、先天性疾患のため、生後三カ月でなくなりましたが、結婚した息子には、その長男の分も強く健康で幸せに生きていってほしいと思っております。
 最初の子を亡くして、二番目の子として妻のお腹に宿った時、病院の勧めもあり、当時としてはまだ珍しかった出生前診断を致しました。その時は、診断結果は問題なし、と聞かされたのですが、女の子との診断だったので、結果的には診断ミスだったんですね。しかし、病院で生まれてきた赤ん坊の顔を最初一目見たときに、五体満足であることがわかったので、診断ミスについては一切病院側に咎めることは致しませんでした。娘が生まれた時も同様でした。
 五体満足で健康でいられるということが、いかに有難いことか、亡くなった長男や両親、ご先祖様が守っていてくれている、との気持ちで仏前に掌を合わせております。