NO.16 セカンドライフ30年時代を生きる

 先日、ある相続をテーマにした書籍の出版記念セミナーに参加しました。著者は今年69歳になる税理士で、長年相続問題で携わってきた案件を物語仕立てにした本です。税理士が書く相続税の本・セミナーと聞くと、とかく節税対策のための不動産投資の紹介かと思いきや、全く違っていました。著者を交えたパネルディスカッションでは、子孫に財を残すことよりも、会社を退職してから20年~30年というセカンドライフをどのように生きるか、ということをまず考えよ、ということがテーマでした。書籍名は『相続の6つの物語~資産を使って楽しく生きる「自遊自財」』ご興味のある方は是非ご一読を!
 セミナーの中で、実家の両親が亡くなり、空き家になった家と土地を処分するという話がありました。私も数年前に九州の空き家になっていた実家を処分したのですが、亡くなった父からは生前この家と土地は残してほしい、と言われていたので、家を取り壊すために立ち会った時などは、辛い思いがありました。ただ、周回忌の墓参りや仏壇で、亡くなった両親・親族に感謝したり、時々生前の話をしたりすることで供養になっているものと思っています。来週、郷里の大学時代の部活OBと久しぶりに再会して飲む予定なのですが、私の両親も知っていたので、その話もしようと思っています。
 私も昨年9月に37年半に及んだ会社勤めを終え、セカンドライフに入ってちょうど1年になりました。個人事業主として活動を開始して、なかなか現役と同じような収入には及びもつきませんが、自分で選んだ道ですし、今のところ楽しくやっていけているかな、と思っています。1年前に、これからどんなことをやろうかという目標を立てたのですが、まだまだやることは一杯あって、新入社員のようなワクワクした気持ちです。