NO.19 ゴルフボランティアに参加して2

 10月7日、8日の2日間で、石川遼everyone Project チャレンジゴルフトーナメントにボランティアで参加した。レギュラーツアー参加を目標とするプロに交じって、高校生・中学生も含めたアマチュアも参加できるチャレンジ競技会だ。石川遼の冠になっているのは、競技会場のロイヤルメドウゴルフスタジアムのコースセッティングを石川遼が監修したことによる。7,202ヤード、パー72で、グリーンがオーガスタ仕様のタフなコースだ。
 私が今回任された仕事はフォアキャディ。コースの途中にいて、ボールがOBゾーンに入った場合にそれを旗を振って知らせたり、ボールの場所を探す役割だ。初日は同じ場所(16番ホールのセカンド地点)に二人担当となり、コースの左右に分かれて、分担した。もう一人がベテランの方で、いろいろ教えて頂いた。私がティーグラウンドから見て右手、もう一人の方が左手に立ち、私は旗を振る役目、もう一人がOBかどうかを判断する役目。
 最初の組が回ってきた。一人目がティーショット。ボールが見えない!男子の打球は早すぎて、セカンド地点からではほとんど見えない。近くに飛んできてからやっと落下音でわかる程度だ。最初の数組くらいは慣れていなくて何度かボールを見失い、選手やキャディにも玉探しをさせてしまう羽目に。ご迷惑をかけてしまった。何組かやっていると、だんだんとコツがわかってくる。打球は見えなくても、打った直後の選手の身体の向きやキャディの合図などでなんとなく方向感がわかる。飛距離は選手の力量や風向きなどでも変わる。午後はフォローで天気も良かったので、300ヤード越えと思われる選手が何人かいた。諸藤将次の打球は私のはるか頭上を越え、隣のホールのグリーン近くまで曲がって飛んだ。ボール探しは難儀だ。キャディの苦労がわかる。初日は40組、午前午後の組に分かれて、約120人が予選をプレー。2日目は決勝ラウンド、約80名、27組がプレー。
 2日目は、初日とうって変わって、朝から小雨が続いた。分担業務は同じフォアキャディで同じホールを担当。しかし、初日二人で分担した業務を今度は一人だけで行うとのこと。一応慣れたとはいえ、一人でできるか不安がよぎる。2日目は悪天候のせいか、ティーグラウンドが約30ヤード前に出ている由。ピン位置は決勝ラウンドのため、バンカー越えのかなり難しい位置に変わっている。当然、自分の立ち位置を入念に検討してかからねばならない。基本はOBゾーンの確認が必要なので、今度はティーグランドから見て左側林の中に陣取る。
 前の組がプレーしているのがティーグラウンドからブラインドになる場合があるので、ティーショット可能かどうかは、フェアウェイ中央に出て、旗で合図を送る。OKの合図をしたら、直ぐ林の中に入り、木の間からティーショットの様子を伺う。ボールの落下位置を確認する。ラフ等に行った場合は、打球順番の記入された小旗をボール付近に刺す。キャディや選手が来たら、それぞれのボール位置を教える。これが、27組次々と回ってくるのだ。
昼の弁当はわずかに時間が開いた時を見計らって食べるしかない。レインコートはしているが足元は濡れる。結構つらい仕事だ。

 でも、ある程度慣れて余裕が出てくると、ディボット跡を整地したり、選手のセカンドショットの行方をフォローして教えてあげたりなどもできる。ご苦労様です、有難うございます、と声をかけてくれる選手がいるとこちらも頑張ってください、と声をかけたくなる。中にはOBして、私がOBゾーンを間違いなく超えていったのが見えた、と言っても、なかなか信用してくれなくて、結局次に打った暫定球もミスショットしてクラブを地面に叩きつけていた方がいたが、こちらとしても残念だ。
 ゴルフもプレーするだけでなくて、いろんな楽しみ方がある。これからも続けていきたいと思っている。ちなみに、今回の試合の優勝者は塚田好宣、5アンダーでした。