No.23 義兄の病気と退院

 半年ほど前に、私の義兄(妻の姉の夫、64歳)が突然入院し、手術を受けた。事後に知らされたのだが、大動脈解離とのことで、家で突然背中が焼けるように痛み出し、救急車で搬送されて、即入院のうえ、手術を受けたとのこと。病名は聞いたことはあるものの、心筋梗塞と並ぶほど日本人には多く、発症部位によっては即刻命に関わる危険な病気らしい。
 義兄の場合もその危険な部位だったらしい。しかし、義兄は若い時は野球をやっていたし、最近でも毎週のようにお祭りの神輿を担いだりしていたスポーツマンである。特に不摂生をするわけでもなく、至って健康的な生活を送っていたと思っていた。そのような人がなぜ、と思った。
 本人から、その後聞いた医者の診断では、原因は色々考えられるが、遺伝性でもともと血管が脆い方ではないのかとのこと。CT検査すると身体のあちこちの血管で解離がみつかった。何度か入退院を繰り返し、脳梗塞も起こし再手術になった。2度目の手術は、本人曰く非常に辛かったらしい。一度目は全身麻酔が効いていて、わからないうちに終わったが、2度目のときは意識はおぼろげながらあって、手術中も医者の声が聞こえていたらしい。また、術後は体重が極端に落ちて、身長178㎝ほどもあるのに、42kg程度までに瘦せてしまった。病院の食事が全く喉を通らなかったらしい。入院中、暫くの間は、点滴と果物や甘いものなどでやっと栄養を摂っていたようだ。何とか退院できた後も、自分で歩くまでになるのに暫く時間がかかったようだ。
 先日やっと相模原のご自宅にお見舞いに行くことが出来た。食欲もだいぶ出てきて、顔色もよくなり、まずは一安心した。7月末の私の息子の結婚式に出られなかったので、録画しておいたビデオを持参し、見せてあげた。ビデオの録画を義兄の息子にお願いしていて、そのお礼もかねての訪問でもあった。喜んでもらえたのが幸いである。
 どんなに元気そうにしていても、事故や病気は突然やってくるかもしれない。私も、今のところは健康診断などの結果でも全く問題ないが、亡くなった両親が成人病のオンパレード状態だったので、この先どうなるかはわからない。毎朝のウォーキングと週1回のジム通いは続けよう。そして、適度なストレスと感謝の気持ちを持ち続けよう。