No.35 地元企業・街の活性化

 地方創生、地域企業の活性化というテーマも、最近は政府の掛け声もあり、ホットな話題だ。私も、あまり大上段に構えずに、できるところから始めたいと考えている。年明けになって、卑近なところで、以下の2件の話があったのでご紹介したい。
 まず第一は、マンションの自動販売機の件。マンションの1階ロビーに設置されている飲料の自動販売機のベンダーを入れ替えるという話だ。発端は、私が参加している起業人ネットワークで、川口市内のベンダー業者から提案があったことから始まった。同社は独立系ベンダーで、特定の飲料メーカーでなく、多数のメーカーの売れ筋商品に限定して全品100円均一(もしくは以下)で提供するというもの。
 現状のマンションの自販機は、私が組合理事を担当していた5年前くらいに入れ替えたもの。当時は、東日本大震災直後で全国的に防災意識が高まっていた時で、「災害救援ベンダー」というAED(自動体外式除細動器)内蔵で、災害時は中の飲料が全て無償提供ということを売りにしていた。今回は、それらの条件も含めて同等以上の条件提示をして頂き、組合理事会でも全員賛成意見を頂いた。正式には5月のマンション総会での決議事項になるが、住民にとっても安価な飲料が買えるし、組合としても悪い条件ではないので、問題なく決まるであろう。全国的な大企業のベンダーではなく、地元企業へのエールという意味でも良かったと思う。
 第二は、小規模事業者持続化補助金申請の件。行きつけの理容店が、併設する女性専用サロンの新規設備導入や販促活動の資金を補助金申請するのをご支援させて頂いた。一般的な街の理容店は、非常に厳しい事業環境にある。当該店は、事業主の奥様が、子育ても少し一段落したところで、女性専用の顔剃り+各種エステの「癒しのトータルサロン」を開業された。今回は、それに伴い、いくつかの新規設備の導入や販売促進のための看板やツールなどにかかる経費を対象として補助金申請を行った。将来展望を含めた経営計画書、補助事業計画書を作成し、商工会議所に説明を行った。ちょうどその日は相談会の実施日で、埼玉県診断士協会の理事の方が指導員として対応され、色々ダメ出しを頂いた。修正を加えて、書類を取りまとめ、27日の締め切り日当日にやっと発送完了。事業主奥様が途中インフルエンザにかかられたりして、若干最後は焦ったが、なんとか無事に申請を終えて、あとは3月の採択結果待ち。近隣の頑張っている店舗をご支援させていただく事で、街の活性化に少しでも貢献できればと思っている。