No.45 防災対策について

(前週は体調不良にてブログをお休みしました。)
 4月16日は熊本地震の本震からちょうど1年目に当たる。1年前の当日は気仙沼バルの開催日で、早朝家を出る時にニュースで知り、バルの最中も気になっていたのでよく覚えている。震源地が私が高校生の頃まで住んでいた松橋町(現宇城市)に近かったこともあり、他人事とは思えなかった。1年経った今でも熊本城の悲惨な姿などを見ると心が痛む。
 被災地の復興がままならないのは東日本大震災でも同じことが言える。6年経った今、仮設の住居・店舗からの退居を余儀なくされても、新しい住居・店舗が見つからずに、困っている方々が多いと聞く。一方で、復興予算が余っていたり、本当に困っている人に行き渡っていないような状況もあるようだ。何とかならないものか。
 地震国日本では、いつどこで大地震が起きてもおかしくないと言われるが、やはり日頃から備えを怠らないことが肝要だ。私は今のマンションに住んでちょうど10年になるが、入居して4年目(今から7年前)のマンション総会で防災対策についての問題提起を行った。避難訓練の充実や管理組合共有の防災対策品の整備などが提起の趣旨であった。その翌年に東日本大震災が起き、私が管理組合の防災担当の理事になった。マンション理事は輪番制で60年に1回しか回ってこないので、めぐり合わせというものだろうか。問題提起事項に加え、理事メンバーでの役割分担の明確化なども含め、防災対策の強化を2年間にわたって実施し、今でも引き継がれているようだ。マンションの場合は、ある意味で運命共同体でもあるので、非常時は共同で助け合うという意識が必要だ。下記の目黒区の事例などはよくまとまっているので、参考にされたい。(目黒区の事例「マンション防災マニュアルの手引き」)
 東日本大震災では、首都圏は震度5強の揺れを観測し、鉄道をはじめ多くの交通網がマヒし、数百万の人が帰宅難民になった。私も当時勤めていた会社の事業部でBCP(事業継続計画)の緊急時の責任者代理を務めていたので、責任者不在時の対応なども含め会社に泊まり込んだ。会社でもマンションでも、幸いなことにそれほど大きな被害はなかったが、防災についての意識を改める機会になった。
 防災対策は、基本的には大規模災害として地震や火事を想定した対策となっているが、その他のリスクについても応用が利く。ここのところ、北朝鮮問題で一触即発の状態となっているが、万一の場合に備え、家族や親しい知人間で緊急連絡方法の再確認などをしておいたほうがよいだろう。私も災害用伝言ダイヤルなどを家族で情報共有した。